”銀河”と聞いて、何を想像する?
う〜ん、こういうやつ!
そうだね。
これは近くにある銀河、”アンドロメダ銀河”だね。
近く?
あれ?地球も銀河にあるんじゃないの?
おお、よく知ってるね。
それじゃあ、今回は銀河について解説していこうか。
おねがいします!
銀河ってなに?
一言でいうと、”大量の星の集団”
銀河というのは、一言でいうと”星の集団”。
た〜くさんの星が重力でギューッと密集しているんだよ!
地球は水星や金星、火星、木星などとともに太陽の周りを回っています。これらをまとめて”太陽系”と呼びます。
太陽系のような天体は宇宙にたくさん存在し、お互いに重力で引き合うことで宇宙のあちこちで集団を作っています。
この星の集団を”銀河”と呼びます。
アンドロメダ銀河、マゼラン雲などが有名な銀河です。
そして、銀河も重力で”銀河団”という集団を作っています。
地球も銀河の一部
地球も銀河の中にあるんだよね!
実は、地球や太陽も銀河の一部です。地球が属している銀河を”銀河系”や”天の川銀河”と呼びます。
天の川銀河は約2千億個の恒星でできている銀河で、直径が10万光年程度です。
光年とは、光が1年かけて進む距離です。
光の速度で移動しても、天の川銀河の端から端まで、10万年かかるんですね。
地球や太陽は、天の川銀河の中心から2万7千光年の位置にあると考えられています。
宇宙と銀河と銀河系
銀河と銀河系の違い
“銀河”と”銀河系”は違うってこと??
そうだよ。銀河系というのは地球がある銀河のことだよ。
“銀河系”というのは地球や太陽がある銀河のことです。
“銀河”は星の集団のことなので、銀河系とはたくさんある銀河のうちの一つということになります。
ややこしいですよね。これは、英語を日本語に翻訳した際の問題と言われています。
英語では銀河をgalaxy、銀河系のことをThe Galaxyと呼ぶのですが、これを銀河、銀河系と訳してしまったのです。
ただ、最近は”銀河系”ではなく”天の川銀河”(Milky Way Galaxy)と呼ぶのが主流となっています。
天の川は銀河系
七夕伝説で登場する天の川は、天の川銀河の中心方向を地球から見た姿です。
地球が天の川銀河の中にあるので、外から見ると円盤型であるはずの天の川銀河が帯のように見えるのです。
宇宙と銀河の違い
銀河とは星の集団のことです。
一方、宇宙は無数にある銀河を含む空間のことです。
つまり、”銀河は宇宙の構成要素の一つ”ということです。
銀河は何個あるの?
銀河ってたくさんあるんだよね?
何個くらいあるの?
それはまだ分からないんだよ。
銀河はたくさんあると説明しましたが、『じゃあいくつあるの?』と思うかもしれません。
実は、宇宙に銀河がいくつあるのかはまだ分かっていません。
その理由は、宇宙全体の様子がわからない事、遠くの銀河は明るいものしか見えない事、などです。
それでも無理やり計算してみることはできます。
宇宙の平均密度と観測可能な宇宙の大きさから、そこにある全ての星の重さを予想し、天の川銀河の重さで割ると、約400億個となります。
しかし、ものすごくざっくりとした計算なので、多くの天文学者は、観測できる範囲の宇宙に数千億以上の銀河があると予想しています。
銀河は何でできているの?
実は、銀河には星以外にも色々なものが含まれているんだよ。
望遠鏡で銀河を見ると、かがやく星が密集しているのが分かります。
そして、多くの銀河の中心には超大質量ブラックホールが存在しています。
しかし、これらの星は銀河全体の重さの数%しかありません。
では、残りは何でできているのでしょうか?
答えはダークマター(暗黒物質)です。
銀河は、90%がダークマター、5%程度が水素やヘリウムなどの気体、残りが星でできています。
なので、最初に”銀河は重力によって星が密集している”と説明しましたが、重力の源はほとんどがダークマターなのです。
銀河の種類
宇宙には、1000億以上の星を持つ巨大銀河から非常に暗い小さな銀河まで、様々な銀河が存在します。
その様々な銀河を分類する方法が、見た目の形です。
大きく分けて渦巻銀河と楕円銀河の2つの種類があります。
ここでは簡単に説明します。もう少し詳しい説明は、銀河の分類についての記事にまとめます。
渦巻銀河
中心部分が膨らんでいて(バルジ)、周りに渦巻き模様の円盤があります。
中心に近いほど古い星が多く、端に行くほど若い星が多いです。
楕円銀河
中心部が明るい、円形や楕円形をしている銀河です。
ガスやチリがほとんど無いため、若い星が生まれにくく、古い星が多いです。
一つ一つの星が暗いので、銀河全体として暗めの銀河です。
一番近い銀河、一番遠い銀河
地球から一番近い銀河は、いて座矮小楕円銀河という小さな銀河です。
地球からの距離は約7万光年で、質量が天の川銀河の1000分の1しかありません。
天の川銀河の直径が10万光年であることを考えると、非常に近くにある銀河ですね。
天の川銀河よりも大きい銀河のうち一番近い銀河はアンドロメダ銀河です。
アンドロメダ銀河は肉眼でも見ることができます。
アンドロメダ座の中心付近にあるので、秋に星がよく見える所に行った際はぜひ探してみてください。
一番遠い銀河は、135億光年(333億4700万光年)先にあるHD1という銀河です。
しかし、これは”見つかっている中で最も遠い”ということであって、これより遠くに銀河がないというわけではありません。
まとめ
いかがでしたか?
私達は銀河に住んでいます。
銀河について少しでも興味を持ってもらえていたら嬉しいです。
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